筆者は2020年冬、日本からフィンランド・ヨエンスーへ移住しました。
それまでにフィンランド留学経験がありますが、留学と移住はなかなか手続きに差があります。
今回は私が移住当初にしてきた手続きについてご紹介しますので、どなたかの参考になれば幸いです。
読み始めていただく前に
フィンランド移住はいろいろなパターンがあります。まず、在留許可の種類もたくさんありますよね。
ですが、正確に言うと「ビザ」は本当は少し違うらしいのです。
ややこしいので、こちらの記事では「在留許可=みなさんが認識されているであろうビザ」と思っていただけるといいと思います。
一般的なものでいうと
・就労ビザ
・家族ビザ
・パートナービザ
・起業ビザ
コロナでの状況にもよりますが、フィンランドに入国をしてから、
フィンランド人の方と結婚後に在留資格を取得した方も多くいらっしゃいます。
こちらの記事では私の体験談をもとにしています。
今回ご紹介する手続きの他に「在留許可証申請」をする必要がありますので、お気を付けくださいませ!
フィンランド移住後に必要な手続き
住民登録をする
基本的に海外在住の方は居住国に税金や年金を納める義務がありますね。
フィンランド移住前に役所で転出届を出されたと思いますが、お次はフィンランドへ住民登録をする必要があります!
フィンランドへ移住するとき、フィンランドから他国へ移住するときなどはDigital and Population Data Services Agencyというところで何かしらの必要な手続きをする必要があります。

フィンランド語で Digi- ja väestötietovirastoなので、通称DVVと呼ばれています。
こちらで私は隔離期間が終わってから予約をしました。
オンラインで簡単に予約ができましたよ!
・パスポート
・在留許可証
※婚姻受理証明もアポスティーユ付きで一応持っていきましたが、
夫がすでにDVVへ私と結婚した旨を連絡済みだったので、使わなかった覚えがあります
KELA(社会保障)カード申請
KELAとはフィンランドでの社会保障制度です。
有名なベビーボックス、学生の住宅補助金や児童手当などはKELAから支給されます。
手続きは超簡単。
KELAのウェブサイトで指定のフォーマットを印刷し、必要事項を記入して郵送!
私はコロナ禍ということもあり、隔離など厳しいルールなどなかったものの、人に会うのは避けていたので日本出国前にフォームをダウンロードして自主隔離中に夫と確認しながら記入。(とはいっても1ページだけのシンプルなものでした)散歩するついでにポスト投函しました。
タックスカード申請
さてさて、まだまだ申請は続きます。
基本居住国であるフィンランドに納税をする義務があります。
タックスカード(Verokortti)の申請も済ませておきましょう!
余談ですが、私はフィンランドに移住したのは2020年12月だったため、2020年の1月から11月までは日本で収入がありました。
その時はもちろん日本に住民票があって働いてお給料をいただいていたので、2021年の春に申告する2020年の収入の確定申告は日本でする必要があります。
税理士の方に頼んだり、日本にいる親族などに納税管理人になってもらって申告する必要がありますので、お気をつけくださいね!(詳しくは国税庁のHPを)
フィンランドのタックスカードは申請時に推定年収やどこで働いているかなど申告する必要があります。
私はこの時点で日本の会社から給料をPaypal経由で受け取っていましたが、これは外国からの収入ということになるので、少し複雑でした。
私は特にタックスカードを提出する必要はないので、オンラインでのみカードが見られるようになっています。
電子社会のフィンランドですので、先ほどから言っているようにあらゆるものの申請などはその都度オンラインのマイページにアクセスして申請したり、状況を見たりすることができるのですが、これには銀行口座が必要になります。
銀行の口座を開設するために次に紹介するカードが必要です!
IDカード(Henkilökortti)申請
さて、こちらのIDカードはパスポートと同じくらい強力な身分証明書です!
警察署で申請しましょう!(オンラインでの事前予約が必要です)
・パスポート
・在留許可
・申請費用(60€)←当日カードまたは現金で払えます
警察署は空港のようなセキュリティがあって少し入りにくいですが、心配しないでください。
とても簡単に手続きを済ませ、指紋をとってもらって終了です!
1週間ほどで警察署から記入したケータイの番号にSMSが届きます。(メールも来たはずです)
銀行口座の開設
さて、IDカードができたらもう残りの手続きはそう多くはありません。
Idカードができたら、銀行の予約をして口座開設をしましょう!
私はフィンランド留学をしていたときは知りませんでしたが、留学生と伝えると一般的にはテンポラリーの口座を作ることになるそうです!
ですが、今回移住でフィンランドに出戻ったので、前回留学生だった時に作っていた口座を復活させるのではなく、新しくパーマネントのずっと使っていけるような口座を作ってもらうことになりました。
もし銀行で必要なかったとしても、上記にも書きましたが、強力な身分証明として使うことができます。
・在留許可証
・IDカード
・念のためパスポート
フィンランドと日本の銀行の違い
将来的にもっと詳しい記事を書きたいと思っているのですが、簡単にこちらでも紹介したいと思います!
キャッシュカードがないフィンランド
そう、フィンランドを含む海外ほとんどの国ではキャッシュカードがありません。
デビッドカードでATMでお金の引き出しなどが可能です。

引き出し+支払いも一緒にできちゃうデビットカードということです。
日本の銀行の仕組みは世界的にみると、まあまあ面倒なのです。
そもそもキャッシュレス社会なフィンランド。
・好きな超ローカルのパン屋さんにて
・シティのマーケット(夏・冬)
デビットカードで支払うときはお会計が25€以下の場合、カードの機械に挿入しなくてもピッとすればOkです。
とても簡単に終わらせることができますね。
オンラインでの身分証明は銀行口座があれば楽々!
こちらは本当に日本にも導入してほしいシステムなのですが、
フィンランドでは銀行口座を開設する際に

オンラインの身分証明は必要ですか?
と聞かれます。
もし聞かれたら、絶対に身分証明をつけてもらうようにしましょう!
フィンランドの行政機関ではほとんどのサービスがオンライン上で完結できます。
社会保障関連、税金関連、年金、オンライン決済などなど
オンライン上でマイページにログインする際や決済時に銀行のアプリと連動して、身分証明ができるのです。
これができると先ほどのTAXカードの申請も楽々オンラインでできるようになるのです!
日本ではまだまだ書面でのやりとりがおおい….ここまでオンラインでできると時間の節約にもなりますね。
もちろん、銀行口座もオンラインの身分証明のシステム利用も無料です。
運転免許の切り替え
こちらは長くなりそうですので、別記事に書こうと思います!
ただ、申請してからフィンランドの免許証がもらえるまで3~4か月かかりますので、お気を付けを!

私はだらだらしてしまい、結局申請したのは移住から約1年経った2021年10月です。(笑)
移住って大変…
移住前には国際結婚の手続きで追われ、移住後はこちらで住んでいくための手続きに追われ、くたくたになりますね。
でも大丈夫です!いつか終わりますから!
ほぼすべてオンライン上で完結します!
結婚と移住。私の場合は2020年は手続に追われてあまり記憶がありません(笑)
フィンランド移住の情報ってありそうでないんですよね。
もしもこの記事が誰かのお役に立てましたら、幸いです!
そして、もしフィンランドに移住される方いらっしゃいましたら、ぜひこちらやYouTubeにコメントいただけましたら幸いです!!!!!友達になってください!(笑)
大変な手続きもあっという間に終わるはずです!
頑張ってくださいね。
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