フリーランスオンライン日本語教師に向いている人ってこんな人!

仕事

私は2020年からフリーランスでオンライン日本語教師をしています。

コロナ時代が始まってから特に急増したオンラインでの語学学習。

現在、私の生徒さんもずっと日本語学習に興味があったけど、コロナで在宅勤務になってまた勉強するようになったと言っている人や、ステイホームでどこにも行けないからアニメを見始めて、「日本語でアニメを見たい」と思うようになったとか。

きっかけはさまざまですが、日本でステイホーム中に英会話をはじめとする語学学習が人気になったと同様、海外で日本語学習を始める人が増えたようです。

 

2022年2月現在も日本は外国籍の入国者の入国を制限している状態です。

そのため、少しでも母国にいる間に日本語を上手になりたいと思っている人が多いようです。

 

私は日本語教師になってまだ3年目なので経験が浅いですが、本記事では私が日々日本語教師として働くときに思っている大変なことや楽しいことなどを踏まえつつ、日本語教師に向いている人についてお話しします。

 

あくまでもフリーランスオンラインの日本語教師に向いている人なので、日本語学校で働く日本語教師とは少し違うところがあるかもしれません。ご了承ください。
こちらの記事では「オンライン日本語教師になって大変なこと」について書いています。ご興味あるかたはご覧ください。

 

 

その① 聞き上手

フリーランスオンライン日本語教師となると、レッスンのほとんどが個人レッスンとなります。(もちろん、企業に属しながらフリーランスとして働く場合は別ですが)

 

レッスンの時間としては大体が1時間程度。時には1時間半や2時間の個人レッスンがあります。

 

学校では好きな先生とかあまり合わない先生がいることはあるあるで、私もカナダやオーストラリア時代に語学学校でそのような状態だったことがあります。これは学校に入っているので、個人の先生が好きでレッスンをするのではなく、おそらく学校のプランや価格、立地などで入学して勉強している人が多いでしょう。

ですが、オンラインレッスンは完全に先生と生徒の関係です。

 

生徒と先生の相性が良ければ、生徒は学校の生徒の一人ではなく、あなただけの生徒になります

 

サキ
サキ

あなたの性格や指導スタイルが好きな人が継続してくれるはずですから、あまり気を張らなくても大丈夫です!

 

初めてのレッスンで緊張しているそこのあなた!

生徒さんは初めて日本語を自分で勉強し始めるかもしれませんね。
あなたが初めての日本人かもしれません。

なので、生徒さんがリラックスして話せる雰囲気が大切です。

 

コミュニケーションスキルももちろん大切なことの一つです。

が、生徒さんに話す時間をたくさん与えてあげて、生徒さんが使えそうな文法で質問をして、いろいろな文法を使える機会を与えることの方がよっぽど大切です!!!

 

たくさん聞いて、うなずいたり相槌をすることで、生徒さんはどんどん自信をもって話をすることができるようになるはずです。

 

 

 

その② 臨機応変な対応ができる

language

日本語学校で働いていれば、ある程度プレースメントテストなどでレベルわけがされています。

学校側でカリキュラムがある程度考えられているのではないでしょうか。

 

個人レッスンとなると、生徒さんのニーズ(もちろんレベルも考慮しますが)によってレッスンのプランを練ることになります。

 

ある程度レッスンプランを立てていたとしても、生徒さんからの質問やリクエストにこたえることもしばしば。

このような時に、生徒さんのレベルも考慮しつつ、できる範囲での対応はとても大事なように思います。

 

でも、レベルが飛びすぎてはだめですよ!

 

私の場合、生徒さんがまだみんなの日本語で言うと5課くらいなのに、て形の質問を受けたからと言って、て形を1から教えるということはしません。

が、少しだけ説明はします。

その説明では活用がっつりではなく、ポイントや使い方のみを教えます。

例えば、て形は文中に使うフォームなので、「これは文末には使わずに何かと合わせて使うことが多いんだよ」と説明をします。

 

これはあくまでも語学学習者としての私の目線ですが、少し難しい文法でも、どのように使うのかを知りたいことが多いです。活用ではなく用途を知ると少し知識が増えると思うからです。
学習者としての私の学習方法から考えている私の指導方法ですが、個人レッスンなのでできる質問もあるので、学習者はよく聞いてくることがあります。
このような時の対応はとても大事だなと思います。
中級以上の学習者も、個人レッスンならではのリクエストがあったりもします。
私の生徒さんは例えば、漫画を読んでいるので、そのKindleの画面共有で質問が来ることもあります。
それから少し中級文法を教えることもあります。

その③ 媒介語で説明ができる

この意見は先生によるかもしれません。
初級の生徒さんへのレッスンについて主にここでは触れていきます。

例えば、日本語学校では「日本語で日本語を教える」直接法が用いられています。

直接法があって、生徒は使い方をその学習言語から覚えていきます。

私がオーストラリアやカナダで語学学校に通っていた時も直接法が用いられて指導されました。

そんな英語を英語で学習した私ですが、
それは日本の英語教育をある程度受けて、英語の基礎知識や単語があったからです。

 

ここでは、私のフィンランド語学習を例に挙げたいと思います。

英語を習った人であれば、「食べる」が「eat」ということは知っていることですね。

ですが、本当にゼロからフィンランド語を学習し始めた私は「食べる」のフィンランド語も知りませんでした

「学校」の英語は何?と聞けば、皆さんは簡単に「school」と答えられるはずです。
おそらく私の90歳目前のおじいちゃんでさえ、この英語はわかるはずです。

日本語学習者さんはフィンランド語をゼロから勉強し始めた私のような状況がほとんどです。

このような生徒さんに直接法のみで個人レッスンで教えるのは少し難しさを感じます。

 

私の場合はそのような日本語で日本語を学びたいというような人ではなく、英語を使って日本語を1つずつ学習したいと思っているような人向けのレッスンをしています。

日本語を学習したいと思っている生徒さんはほとんどアニメに興味があったり、日本語というものが大体どのようなものなのか(文字を含めて)を知っている人が大半なので、英語の方が話が早いです。

もちろん、日本語がある程度わかってきたら完全に直接法に切り替えます。

 

みんなの日本語で言うと10課くらいまでは英語8割日本語2割くらいの割合でレッスンを進めています。

 

学習者さんのリクエストにも合わせることがほとんどです。

1人だけ、ゼロ初級だけど、日本語を聞いてみたいという理由から直接法を用いてレッスンを進めてみたことがあります。

学校であれば、レベル別にクラスが分かれていますが、クラス内でも多少のレベル差があるはずで、何か質問すれば自分がわからなくてもクラスメートがわかっていたら授業が成り立つと思いますが、個人のレッスンでは、それがなかなかうまくいきません。

 

この辺も臨機応変な対応が必要なように思いますね。

 

 

 

 

その④ 対応が早い

これは語学学習サイトに登録している教師でも完全に個人でやっている教師でも一緒で、対応の早さはとても大事です。

私は特にレッスンと関係ないことを送ってくる学習者は完全に無視していますが(笑)

世の中にはおかしな人もいるので、レッスン目的じゃないメッセージもちらほらあります。

 

ですが、レッスンを予約する前の質問を送ってくる人がいたり、レッスン変更などの対応をしないといけないことが個人では多々あります。

 

話はそれますが、キャンセルポリシーなどはきちんと明記しておきましょう
日本語を教えるというビジネスをしている以上、優しすぎる対応をしているとタダ働きしているまたは稼ぐ予定だったお金がもらえないということにつながります。
生徒さんがあっての語学教師ですが、キャンセルポリシーは教師の仕事の権利?を守るためにも作っておくことが大事です。
ちなみに、私はレッスン開始24時間前まで時間変更やキャンセルを受け付けています。
特に新しく先生を探している生徒さんに対する素早い対応は生徒獲得にもつながります。
個人で働くうえでの集客は本当に重要です。
素早い対応で信頼度を上げましょう!

その⑤ 語学学習を経験している

これも私の意見で申し訳ないのですが、英語以外の語学を学校以外で学習していると、生徒さんの気持ちがわかりやすいという点を考えて、「向いている人」リストに入れました。

 

私はフィンランド語を英語で学習しています。

フィンランド語を勉強しているときに、うまく表現できないとき、またはレベルが低すぎて文法がわからないときなど、とてももどかしい気持ちになります。

英語が先生との共通語で、私も先生も英語が問題なく話せるので、つい逃げてしまいます。

 

この気持ちを知ることがとても大事だと思います。

 

英語でもいいのですが、日本人の英語力は学校学習で文法力がしっかりと身についているので少し話は違います。

 

フィンランド語ではなく、例えばスペイン語、フランス語、中国語、韓国語などなど。

文法や言葉を知らない言語から学習をしたことのある人、またはしている人は生徒の気持ちになって考えられますし、寄り添って指導できるようになると感じます。
逆に言えば、語学学習をしていなくても、生徒さんのペースに寄り添って教えられるということがもっとも重要なことということですね。

その⑥ 一緒になって喜べる

何度も書いていますが、生徒さんと教師という関係が個人レッスンの基盤になりますね。
(語学学校もそうですが、個人というだけでこの関係性がぐっと大切になると感じます)

 

たとえば年に2回あるJLPTに生徒さんが合格した時。日本行きのプログラムに行くことが決まった時。日本語関係じゃなくても、新しい仕事が決まった時や昇進したときなどなど。

生徒さんにいいことがあった時は全力で喜びます。

というか、本当にうれしいのです。

 

私は「日本語を教える先生」というだけでなく、「友達」のような関係を生徒さんと作りたいと思っています。

 

例えば、生徒さんがフィンランドに遊びに来るときはぜひ会いたいし、反対に私が彼らの居住国へ遊びに行く際は連絡してあってみたいと思っているほどです。

 

友達のような関係というと少し違うように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「超フレンドリーな先生」という感じでしょうか。

もちろん私のプライベートのこともお話ししますし、最近あったおもしろい出来事などを紹介するだけで、生徒さんとの距離が一気に縮まるとおもいます。

 

私はそのこともあり、「さき先生」と呼んでもらうのではなく、「さきちゃん」「さきさん」などと呼んでもらうようにしています。

 

 

 

 

自分が好きな先生像に自分を近づけるのが一番!

これまで書いたのは私の「理想の先生」像から来ているかもしれません。

私はとにかく生徒さんと同じ目線で生徒さんの歩幅に合わせた指導スタイルができる。友達みたいに気軽に相談ができる先生が好きなんです。(思いっきり個人の意見ですみません)

みなさんも「理想の先生」ってどんな人だろう。と考えてみてください。

その先生像に教師としての自分を照らし合わせてみて、近づけていくことが一番大事なことかもしれませんね。

 

HP準備中ですが、できたらリンクを載せます。

 

 

 

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