移民としてフィンランドに移住する人のほとんどは今回この記事で取り上げる移民のためのフィンランド語語学学校にて1年間の語学プログラムを受けることができます。
私が行けなかった語学学校ですので(のちのち行きたいなと思っています)、今回はお友達に聞いたお話しをもとに書いていきたいと思います。
フィンランド語が話せない移民
まず大前提として、フィンランドでは「専業主婦」はほとんどいません。
産育休が充実していて、夫婦のどちらも育休の取得率は日本とくらべても本当に高いように感じています。
学生であっても、自営業であってもみんなに平等に与えられる産休。
移民でも、フィンランドの社会の一員となることが私の認識では普通のように感じています。
さて、でもフィンランドに移住してきて、フィンランド語が話せないのであれば就職はとても難しいのが現状です。
その問題をかいけつしてくれるのが「移民のための語学学校」です。
とはいえ、失業保険をもらいながら通う学校なので、イメージ的には日本でいうハローワークにある「語学教室」といった感じでしょうか。
でもただの「教室」ではありません。
いろいろとプログラムがあり、フィンランド語の習得にはもってこいの場所であると感じましたので、今回は私がお友達から聞いたお話をこちらにまとめていきたいと思います。
充実したカリキュラム
語学学校というと、教室に行って、語学を学んで、帰る。
という流れのイメージがありますが、フィンランド語の語学学校はそうではありません。
語学研修と、職業研修があるのです。
1タームを終えると3週間の語学研修が待っています。
それも、先生から「あなたはここに行ってね。」と言われるのではなく、自分でアポを取って(必要であれば)面接をして、合格すれば語学研修をさせてもらえる。というスタンス。
動画でお話しいただいたカナさんはもともと小学校の先生だったので、子供がお好きなことから語学研修は保育園(päiväkoti・パイヴァコティ)で研修があったそうです。
そして、その研修をそれぞれ終えたら学校に戻り、後半戦の授業!
その後半タームが修了した時点から最後の集大成である「6週間の職業研修」が始まるそうです。
カナさんは小学校に行かれたそうで、2年生のアシスタントをされていたとのことでした。
どうやって語学学校に入る?
日本で言うハローワーク!TEオフィス管轄
フィンランドでは移住後に条件を満たした在留資格があれば、語学学校でフィンランド語を勉強することができます。
移住後すぐに税金を納めていなくても、失業手当として約700€もらうことができます。
フィンランドに移住後、就職先や仕事が決まっていないほとんどの人はこの学校で語学を習得することから始めます。
私の認識としては、
フィンランドに来たけど、語学がわからないから仕事が見つけられないね。
だったら語学から勉強しましょう。
ということで、あくまでもそれからフィンランドの社会の一員となって働くということを目指した語学学校であるということです。
TEオフィス(TE toimisto)が管轄している語学学校ですので、まずはTEオフィスの人に学校が行きたい旨を伝えます。または、住民票をフィンランドに移した時点でTEから連絡があるパターンもあるそうです。
語学試験を受ける
お友達のカナさんは私と同じく、2020年コロナ真っ只中にフィンランド移住されたので、このテストはオンラインだったそうです。
それもまた、とてもシンプルなもの。
電話が来て、じゃあ今から単語を言っていくから、それを書いてみてね。
書いたら写真にとって、送ってね!
そして、口頭で質問してもらって、答える。とのことでした。
電話では難易度超高い!
話している人のジェスチャーや口の動きで何を言っているか大体理解できますが、なかなか難しそうですね。
それでもカナさんはのちのち中級レベルに入ったと気づいたそうです(笑)
中級とはいえ、最初はとてもシンプルなところから入るらしいのでご心配なく。
カリキュラムは充実しているが、やはり自主学習は必須!
学校とは言え、1日中授業があるというわけではなく、課題が渡され、自主学習込みで1日7-8時間勉強してくださいね。というカリキュラムだそう。
学校にいるだけではだめということですね。
あくまでも失業手当をもらっている「失業中」の人という理解なので、勉強しない人は失業手当あげられません。という考えだそうです。
それは頑張って勉強しなきゃですよね。
移住後には語学学校でフィンランド語を習得しよう!
さてさて、私は移住3日目から仕事をしているので、なかなか通う時間と余力がなく、今までずるずると来てしまっていますが。
フィンランド語はいつか自分が納得できるレベルまでもっていきたいと思っています。
もし、私のようにTE主催の語学学校に入るタイミングを逃してしまった人でも、結構頻繁にコース開講しているようですので、今からでも遅くないです!
ですがやはり聞くところによると政府管轄の語学学校なので質は有料の学校やコースには勝らないそう。
ヘルシンキ大学のopen universityでフィンランド語のコースもあるので、移住してから銀行IDでログインできるようになってからであればだれでも受講することができます。3か月弱で30-45€という破格です。
私も今やるべきことをがんばって、近い将来に本格的にフィンランド語を勉強していきたいと思っています。
皆さんも頑張りましょう!
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