フィンランドはとてもいい国で、移住者にとってとても住みやすいと思います。
が、我が国日本にもいいところ、悪いところがあるように、フィンランドにもあります。
今回はフィンランド在住3年目の私が今のところ思う、フィンランドのあまり好きじゃないポイントについて話していきたいと思います
では、悪いところ(あまり好きじゃないところ)を紹介します!
※これは完全なる私の個人的な意見です。みなさんと違うところがあるかもしれませんが、参考程度に読んでいただけると嬉しいです!
その① 高い!
物価が高い!
ほとんどのものにこの24%の税金がかかるので、もちろん物価も高くなります。
日本に住んでいたころはよく外食をしていましたが、こちらではランチにパスタを単品で頼んだら2000円以上はザラです。
しかも、その値段のパスタより日本のカフェランチセットの方が10倍美味しいです…。
こちらに引っ越してきてから自炊がメインになりました。
スーパーで買うものも、安くておいしいものは見つけることが難しい…
というか、私最近気づきましたけど、
フィンランドで心からおいしいと思える食べ物に出会ったことがありません!!!!!!
ケーキを食べても、まずくはないけど、日本の方が断然おいしい…
魚料理もスープ料理もパンも、おいしいんですけど、日本の方が断然おいしいです。(※個人の意見です)
今思い浮かぶもので、ピザだけは日本より安くておいしいと思います。
住民税も高い!
これは確定申告をフィンランドでするようになって初めて知りました。
住民税が高い!
どうやら日本の2倍ほどするところがほとんどのようです。
フィンランドのどこに住んでいるかにもよるようですが、私が住んでいるヨエンスーでは20%ほど住民税にとられると、タックスカードに書いていました。まじか…
高いけど、しょうがないので、不平を言わずに払っている人がほとんどのようですね。
日本では税金が何に使われているのかわかりにくかったから、
消費税が上がるときはなんで?と思いましたけど(笑)
保険料も高い!
私はフィンランドで開業届を出して、個人事業主として仕事をしています。
日本だったら、国民健康保険で月々5000円くらい?でしょうか?
現在私は月々400€(約52000円)ほど払っています
フィンランドで個人事業主として働いている人はYELというフィンランドの個人事業主やビジネスパーソン向けの保険に入る必要があります。
いくつか保険会社がありますが、このYELの保険は政府の社会保障機関でもあるKELAともつながりがあるものなので、見たところどれも同じような感じで、特に保険料が違うというようなこともないようです。
18歳から確か65歳くらいまでの人で、年間8,000€(約105万円)以上の収入がある事業主はこの保険に入る必要があるそうです。
ちなみに、私は10カ月間この保険があることを知らず、今2年分払っています。(笑)
日本円で5万円弱の今年分のものと、2万円ほどの去年分です(笑)
移住の後は少し大変ですが、個人事業主の方はこの保険のこともお忘れなく!
最低ラインの年収8000€(約105万円)の方々は200€(約26000円)ほどの支払いになるはずです。
YELの保険会社には計算で簡単に推定の支払額を出せるので、一度調べてみてください!
オンラインバンクの身分証明ができるのであれば、保険会社にログインして、すべてオンラインで完結します。
とはいえ、保険料が高い!
その② 【深刻】医療事情
次の予約は3か月後…?
これは本当に私が思う、フィンランドの一番好きじゃないところです。
私立病院はすぐ予約が取れます。
ここでは公共のヘルスケアセンターについてです。
本当にこれは深刻です。
私のYouTubeチャンネルを見てくださっている方は何度か動画で述べているので、「またか。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…
それでも、本当に深刻なんです!
私は幼少期から本当に虫歯になりやすい体質なので、いくら気をつけていてもすぐ歯医者に行かないといけなくなってしまいます。日本では1カ月に1回は定期的に診てもらっていました。
こちらに来ても案の定、歯が痛くなって公共のヘルスケアセンターへ電話。
救急では割とすぐに診てもらえます。その日は土曜日でしたが、すぐ診てもらえました。
神経の治療が必要なほど悪化していたので、次の予約を取りたかったのですが、土日は常勤の歯医者ではなく、パートタイムの歯医者なので、その方経由で予約することはできませんでした。
翌日、歯医者を予約しようと連絡すると、予約は3か月後…(笑)
え、神経の治療なのに?
聞くところによると、救急ではない(ひどく痛まない)限り、予約は早くても3か月サイクルのようです。
原因は医者不足。歯医者だけではなくどの科でも医者不足しています。
フィンランドでは看護師もピルの処方ができるので、私はピルユーザーですが、看護師さんとの予約は超スムーズに3日後などで予約することができました。医者とはなかなか会わせてもらえないのが現実です。
結果、その神経の治療が最終的にすべて終了したのは最初の歯医者の予約から10カ月後でした。
これは、歯医者ではなくお腹が痛かった時の話です。
私はほとんど風邪をひかないのですが、お腹は寒さや食べすぎやその他簡単な理由ですぐ壊してしまいます。日本でもよく胃腸が悪くなっていました。こう見えて緊張した時もお腹をよく下します。2021年の5月、私は1カ月ほどの腹痛に悩まされていました。
胃腸薬を飲んでも、健康的なお腹にいい食事を心がけていても一向に良くならなかったので、2週間たった時に公共のヘルスケアセンターに連絡しました。
あ、ごめんなさい。今、医者が足りてないから診る人がいないの。
あたたかくして、よく寝てね。
でも念のため、血液検査に行って、また明日連絡してね。
え、お腹痛いけど血液検査?
それって意味あるのか?
疑問を持ちつつも、とりあえず血液検査へ。(これは無料です。歯医者は日本より高いです。)
その翌日、結果がオンラインで見られたので、もう一度電話。
そうですね。これなら大丈夫。悪い数値がないから。
あたたかくして、たくさん寝てね!
とのことでした。
幸いにもそれから2週間たって完全に腹痛も収まったので、よかったですが、こんな感じで重い症状じゃない限り、なかなか診てもらえません。
私は何もなかったのですが、最後にお友達の例を紹介します。
友達の体験談:
私の友だちは2019年から何度も何度もお腹に鋭い痛みを数ヶ月に一度の頻度で感じていました。
その痛みがあるときは立つことも話すこともできないくらいの痛みだったようです。
友達は2回大きな病院に救急車で運ばれました。
が、医者は症状が少し落ち着いた友達をみて、
血液検査は大丈夫そうだから、このまま安静にして様子を見てください。
といいました。
その後も一向に収まる気配がなく、友達がある日、同僚の引っ越し祝いのパーティにいっていたところ、またお腹に激痛が走って、ヘルシンキ内の大きな病院へ行きました。
もちろん、病院に着いた頃に医者はまた血液検査を見て大丈夫とわけわからないことを言いました。
でも、これがすでに1年半も続いているので、何かあるに違いありません。
同僚は医者とけんかをするように(笑)説得し、何とか超音波検査までこぎつけました。
その結果、友達の胆のうに長さ3センチの石が見つかりました。
これのせいで痛みがあったそうです。すぐに手術が必要なくらいこの1年半で大きくなっていたようでした。
結局その数カ月後に友達は手術を受けて今は痛みもなく過ごせているのでよかったです。
その③ 超長い冬と超長い夏
私が住んでいるヨエンスーはヘルシンキの地方とくらべて冬は1時間ほど日が短く、夏は1時間ほど日が長いです。
冬は曇りの日が多く、雪がまだ積もらない10月と11月の天気は本当に最悪です。
雪が積もり始めると、一気に明るくなるんですけどね!それまでが地獄です。
ビタミンDが欠かせない
フィンランドでは毎年10月ごろからスーパーの一番目立つところにはビタミンDのサプリが山のように積まれています。
これはもちろん、日照時間が短いからですね。
ラップランドは日が昇らない白夜。
ヨエンスーでは日の出10時、日の入り14時の日照時間は4時間ほどになります。
ヘルシンキではおそらく5時間ほどかと思われます。
人間はやはり太陽の光が必要なので、ビタミンDが不足していると鬱になる人が多くなるそうです。
私は10月から4月までは特に意識してビタミン接種を心がけています。
一番日の短い11月、12月と1月は必須です。
自殺率も高くなる?!
フィンランドは「世界一幸福な国」で有名ですが、自殺率も日本と同じくらい高いということで知られています。
意外ですよね。
これも長い冬で鬱っぽくなる人が多くて、自殺率が上がるというような話を聞いたことがあります。
確かに、住んでみるとわかりますが、来る日も来る日も太陽がなく、暗い窓の外を見ると気分は上がりません。
その④ 意外と適当
私のヨーロッパ在住の生徒に聞いてみると、みんな口をそろえて言うのは北欧の人はしっかりしているイメージがある。
ということです。
あながち間違ってはいませんが、意外と適当なところもあるのです。
スーパーにて
フィンランドのスーパーでは野菜や果物を量り売りで買うのが一般的ですが、そのワゴンの野菜がすべて腐っているときがあります。
例えば、春に旬のイチゴ。
これは大体パッケージに20個ほど入っているものが売られているのですが、本当に旬の時期に買わないと、少しでも遅いと、箱の中のイチゴにカビが生えていることがあります。
これ腐ってるから返品してください。とレジの店員さんにいうと、
おっけーい!
と言われたり、「あ、、そう。」のように冷たく返されることもよくあります。
確かにしっかりしている人も多いし、時間も守る人も、バスやトラムも時間通りに来ることも多いフィンランドですが、この辺は日本とくらべると少し適当だなと感じてしまいます。
日本のホスピタリティがやっぱり世界一だ!!!!と。
カスタマーサービスにて
私はこちらに来てからカスタマーサポートの人たちとお話しする機会が多くなった気がします。
というのも、私はクレーマーというわけではないのですが、オンラインで頼んでいたものがなかなか届かないことがあるからです。
カスタマーサービスの人たちはほとんどがよくいえば陽気な人たちです。(私がそのような人に当たる可能性がたかいだけかもしれませんが)
その人たちに事情を説明すると…
はーい。確認しますね~。
あ、それは今税関で止まっているね。少ししらべて折り返しますね。
と言われてから3日間電話が来ませんでした。
結局、それからすぐ通知が来たのですが、まあこんなこともよくあります。
でも、あまり気にしないおおらかな人がフィンランドには多いのかもしれません。私は日本のサービスが当たり前と思っていた当初は少しこの超ポジティブな人たちの対応にイラっとしましたが、最近はもう慣れました。
慣れって、大事ですね。
税務署にて
フィンランドに引っ越してきてから初めての税金関係だったので、当初は不安でいっぱいでした。
もちろん、今も私を悩ませているのは税金システムです。
国が違うので、もちろん日本の基本的な税金の知識があったとしてもフィンランドでは少し違うシステムなんてことも普通におこりますよね。
フィンランドの税務署(国税庁?)のwebサイトはフィンランド語・スウェーデン語・英語の3か国語でほとんど書かれています。
あなたの該当する記事はこれ。読めばわかるでしょ?
と言われることもありました。
フィンランドの税務署はIDがあれば簡単にログインしてメッセージを送ることができます。
そのメッセージでもリンクだけ送られてきたこともあります。
カスタマーサービスって、こうやって困っている人を助けるところではないのでしょうか…。
と思った時もありましたが、どうしてもフィンランド語で書かれているわかりにくいページもあったし、何より脱税したくないということもありましたので、電話して電話して優しい人に教えてもらいました。
まあ、こんなことは日本のカスタマーサポートではないのかな~とか。日本に住んでいる外国人もこんな思いをしながら生きているのかな~と考えるきっかけにもなりましたが、、、。
他国での納税は本当にわからないことだらけなので、少し理解してほしいなと思う気持ちもありました。
ぜひこれを読んでいて、日本に住んでいる外国人の方がお友達でいらっしゃる人は困っているかもしれないので、助けてあげてください。
私は夫も個人で働いたことがないのであまり税金に関する知識がなく、いまだに苦戦しています。
最近は税理士さんに頼むことにしましたが、、。
日々勉強です。
今は無事に2021年分の初めての確定申告が終わることを願っています。
まとめ
さて、この記事はこれくらいにしたいと思います。
あくまでもわたしが経験していることがベースではありますが、フィンランドのリアルなくらしについて興味のある方はぜひまたこのブログに遊びに来てください。
そして、YouTubeチャンネルもしておりますので、もし興味のある方はあそびにきてみてくださいね。
チャンネル登録をしていただけると死ぬほど喜びます。
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