オンライン日本語教師として働くとき大変なこと【海外在住フリーランス】

日本語教師

フリーランスで仕事をするにあたって、大変なことは日本語教師だけではなくどの職種でも状況は似ているのではないかなと思います。

 

私はフリーで二足の草鞋を履いて仕事をしていますが、どちらも同じような苦悩があります。

 

困っている

 

コロナウイルスが世に広まってから早2年。
コロナのせいで働き方が変わった人も多いと思います。
今は海外移住は難しいところもありますが、今後海外移住して働いていきたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はオンライン日本語教師にフォーカスして、大変なことについて書いていきたいと思います。

 

誰かのお役に立てば幸いです!

 

資格がなくても日本語を教えられるプラットフォームが増えつつありますが、私は一応有資格者の立場として日本語教師をしております!
在宅で受けられる講座も多いので、資格取得もハードルが低くなってきていますね!
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集客

集客はどのフリーランスでも一番大事で、一番難しいことだと思います。

軌道に乗ればリピーターの生徒さんなども出てくると思いますが、それまでが本当に苦労しました。

サキ
サキ

今でも一番苦労しています。
お客さん(生徒さん)があっての教師ですからね。

 

 

個人でする場合

social media

 

今では個人だけではなく、ビジネスの集客としても幅広く使われているinstagram。近年話題のTikTok。YouTubeで動画を作るなど。ソーシャルメディアは集客には欠かせませんね。

 

私もソーシャルメディアを使っていますが、ある程度集まってきたら生徒さんの職場や知り合いに私のことを紹介してもらって担当生徒さんを増やしています。

 

でも、むずかしいんです!

 

個人レッスンなので、録画でレッスンを渡すことはできません。

確実に学習者と教師が合う時間があるということが大前提になります。

 

実際に私の生徒さんたち(ほぼヨーロッパ在住)は前の先生が日本に住んでいて時間を合わせるのが難しかったからという理由で新しい先生を探していました。

そして、私を見つけてくれました。

 

2022年2月現在私は2000回近くのレッスンをしているので、その経験を書いたり、生徒さんにもらったフィードバックを載せたりして(まだまだですが)ある程度初めての方からも信頼感を得ることができるようになってきました。

 

語学サイトでの経験もお話ししていこうと思いますが、今語学サイトの利用者は学習者と指導者ともに数が急増しているように思います

 

これが今私のネックです。

ソーシャルメディア経由で集客はかろうじてできておりますが(TikTokとInstagram使っています)、語学学習がしたい人はiTalkiやPreply, Amazing Talker, Cafe Talkなどの語学交換サイトから自分に合う先生を探す人が多いかもしれません

 

実際に私はフィンランド語を勉強していますが、フィンランド語の個人レッスンはとても高いので、iTalkiで先生を探して少し個人レッスンをお願いしたことがありました。
探すのも予約も支払いもサイト上で完結するので簡単です。学習者は私と同じようにあまり高いお金を払いたくないけど、先生と学習がしたいと思っている人はこのようなサイトを利用するんでしょうね。
でも、もちろんソーシャルメディアのコンテンツが増えれば増えるほど集客につながります!
なお、個人のレッスンをしていく際には以下を事前に決める必要があります。
・ウェブサイト
・支払い方法(振込口座など含め)
・予約方法(教師側のスケジュール管理ツール)
・請求書送付方法
・生徒との連絡手段方法

 

 

個人と語学サイトのメリット・デメリットをまとめて今後記事にする予定です。
よろしければまた遊びに来てください(*’▽’)

 

個人で集客するという最大のメリットとしては
手数料が取られないことです。

 

私はユーザーを意識して、iTalkiなどの言語サービスのように生徒さん自身に(私がオープンしている範囲で)好きな時間帯を選んでもらい、支払いまで済ませてもらってからレッスンをします。
ですので、そのためのWeb上の予約システムは必須ですね。また、日本語対応のみの予約システムも多いので、私はSimplybookというものを現在使用しています。パッケージレッスンができて、税金が設定できるのと、StripeとPayPal連携できるところが決め手でした。

 

語学サイト経由の場合

language

これは個人とくらべるとさほど難しくないかもしれませんが、最近は語学サイトに教師が急増しているように感じています。

その点で考えられる難点がこちら👇

・(先生が多いので)埋もれる可能性がある
価格を安く設定しすぎている先生が多い(日本語教師の単価が下がっている)

実際にiTalkiで日本語教師が何人いるのか見てみました。
2022年2月現在に新規生徒からのレッスンを受け入れている先生は1227人
おそらく今新規生徒を募集していない先生もいるので、おそらく1300人以上?!

 

何かほかの先生と違うことをしないと似たり寄ったりのレッスン内容なのでなかなか生徒さんに見つけてもらえないかもしれません。

 

資格がなくてもオンラインで教えられるというところが語学サイトのいいところでもありますね。
プロから学びたいと思っている学習者、または語学パートナーのような日本人を探したいと思っている人もいます。

 

個人的に単価を低く設定すると、日本語教師の相場がどんどん下がっていってしまうような気がするので、個人的にはあまり新しい先生は低くしすぎないのがいいとは思っているのですが….

 

価格面以外にも、何かユニークなコースを用意したり、とても親しみやすいようなプロフィールにするなどの工夫ができるといいですね!

 

 

 

 

非常勤講師の場合

classroom

非常勤講師ということは、かなりの高確率で語学学校か企業で契約して働くのではないかなと思います。

 

この場合は自分で集客する必要はもちろんないですが、コロナ(特にオミクロン株)の感染が拡大し始めてからはさらに入国の規制が厳しくなったので、就職先が見つからないということが出てくるかもしれませんね。

 

どう働くにしてもフリーランス教師は難点が多いかもしれませんね。今の時代…

 

私は420時間のコースを修了したのですが、その時に少しいいなと思ったのが、「日本語教師養成講座」の先生になること

 

日本語教師は基本日本語を母語としない人に向けての授業が中心ですが、これは日本語教師になりたい人に向けての講座なので、珍しく日本人に教えるということになりますね。

サキ
サキ

私は結構鋭い質問を先生に投げかけていることもあったので、少し大変そうでしたが…(笑)

 

私のクラスには60代の方から10代まで幅広く受講生がいました。

もちろん、たくさん経験を積んでからしか養成講座の先生になることはできませんが、いつもと違う人が生徒になるのはおもしろそうだなと思っています。

 

 

 

安定しない給料

piggy bank

日本語教師だけではなく、こちらもどのフリーランスにも言えることかもしれませんが、固定給がないので、もちろん給料は月によって違います。

 

私の生徒さんは週1ペース、または2週間に1回のペースの人がほとんどで、今は週に同じ人に2回レッスンをすることは少しまれになりました。

その分今は前と比べてもいろいろな生徒にまんべんなく教えているという感じです。

 

時々、グループレッスンもしています。

 

私の場合は生徒さんがほとんどヨーロッパ在住なので、長期休みがある6月または7月と12月のクリスマスシーズンは予約が少なめになります。

そのため、私も少しお休みをとって遊びに行ったりします。

 

生徒さんが謎に少なくなる月もあります。

 

例えば、月々大体100レッスンしていたのに、次の月は60レッスンなんてこともよくあります。

超人気講師は別ですが、私は教師とデザイナーでちょうどいいくらいのバランスが取れているかなと思います。
教師の仕事が少ないときはデザイン業を頑張る。逆にデザイン業が忙しいときは少しレッスンをセーブ。このようなスタイル。生徒さんに予約してもらえる枠は10時間くらいあえて設定して、好きな時間に予約してもらうときもあります。その場合は1時間レッスンして1時間はそのほかの仕事や雑務をして、そのあと2時間レッスンなどの時もよくありました。最近は9-17時、13-21時などで労働時間を調整しています。メリハリが無くなると自営業は仕事とプライベートの区別がつかないこともあるので注意です。)

 

生徒さんがいないうちは何か別のこともしつつ、リピーターの生徒さんをじわじわと増やしていくのがいいかもしれませんね。

 

でも、なぜか1人生徒さんが去っても、また1人新しい人があなたを見つけてくれるはずです。

なので、少なくなってもあまり気にしないのがいいと思います。

 

 

そして、稼いでも語学サイトで働いている場合は手数料が10%以上とられることも普通です。

もしかすると、語学サイトから自分のアカウントに送金するときに手数料がまたかかってしまうかもしれません。これが少し難しい所ですね。

 

 

 

間接法での指導

日本語で日本語を勉強するのではなく、英語で日本語を勉強したいと思っている生徒さんが私の場合はほとんどです。

 

その場合は私は第二言語である英語で、生徒さんはネイティブである英語で日本語を学ぶというパターン。

私も生徒さんも第二言語で指導して、学習するというパターンなどいろいろあります。

 

 

ちなみに、私は英語を話せますが、自分がペラペラだと感じたことは一度もありません。ネイティブ並みに話せたり、説明できたりすることはまずないので、とりあえずはじめましての生徒さんには「私は英語の語彙力がまじでないから、わからない言葉があったらごめんね。そのときはごめんやけど、説明してね。」ということを伝えます。そうすると生徒も高望みしてこないので、安心です(笑)
100%間接法で教えるというよりは、生徒さんが少し慣れて来た頃に日本語で日本語を教えたり、日本語と英語での説明をじわじわと日本語での説明に持っていけるようにしています。
ですが、生徒さんがあまり英語が話せないパターンもあります。
一度生徒さんはなかなか英語でわからないことを説明できず、ベトナムの方だったので、もちろん私とは会話をするのがなかなか難しかった時があります。
このケースはとても稀ですが、そのような生徒さんにはもちろん直接法でOKです!
わからないものはもちろん英語で簡単な単語や、翻訳して意思疎通を図るなど、これもプライベートレッスンならではの面白さだと思うので、楽しいです。
サキ
サキ
ちなみに私ははじめた当初、「活用」という言葉の英語を知らなかったです(conjugationと言います)
イギリス人の生徒さんに教えてもらいました汗 わからない時にはわからないといえる正直な教師になることも大事です。「あー!そうやって言うのか!」と、学びが増えました。
オンラインで個人に教えはじめてからは英語力が格段に上がった気がします笑
間接法とはいえ、バラバラに文法を教えているわけではなく、私は「みんなの日本語」に沿って授業を進めています。ですが、グループレッスンのようにいかない場面も多いので、アイスブレイクの会話から(生徒ができそうな範囲で)ターゲットグラマーを決めて教えることもあります。
個人レッスンとなると、生徒はバンバン質問してくるので、都度説明すると新出文法が終わらなかったなんてこともよくあります。が、生徒さん第一と考えているので、基本レッスンプランもあまり具体的に決めず、プランCくらいまで準備します。
人それぞれのティーチングスタイルですが、私は生徒さんが正しく楽しく日本語が勉強できる環境を作ろうと努力しています。(ベテランや日本語学校の先生からすると、お叱りを受けそうですが…笑)
サキ
サキ

自分が外国語の個人レッスンを受講する時のことを考えて、自分が描く「理想の先生」になれるように意識して教えています。

 

 

 

 

 

体力的に疲れる

これは年かもしれませんが笑

私が住んでいるフィンランド・ヨエンスーでは冬場は一番寒くてマイナス30度くらいになることもあります。

 

家の中はセントラルヒーターのおかげで暖かいのですが、乾燥は大敵です!

部屋の中にもホームオフィスにも加湿器を置いていますが、部屋の中は本当に常に乾燥しています。
その中で、例えば7時間のレッスンがあると、とりあえず喉が死にます。笑
このような理由もあって、私はデザイン業やその他会話をしなくてもいいお仕事をいただいたら喜んで受けるようにしています。
そして1時間のレッスンを7コマもするとやはり体力の消耗が激しいです。
サキ
サキ

多分20代前半だったら大丈夫だったんだろうな〜と。

 

 

単純に7時間ぶっ通しで話すことになりますし、個人レッスンなので生徒に発言させたとしてもすぐ自分が話す版になってしまうのが個人レッスンの大変なところでもありますね。

 

空き時間にはのど飴を舐めたり、授業中も水分を摂ることを心がけて、レッスンをしましょう!
フリーランスのいいところでもある、レッスン時間を管理することはこの部分を考えるととても重要になってきます。
レッスンが2つ入ったら30分は休憩を入れるなどの工夫をスケジュールから考えてみるのもいいかもしれないですね!
在宅で受けられる講座も多くなってきて、資格取得もハードルが低くなってきていますね!
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でも、日本語教師って楽しい!

こんなに大変なことはあるのですが、日本語教師って、毎日いろいろな人といろいろな話ができるし、オンラインなので全世界の人と繋がるチャンスがあります。

 

大変なことがありますが、好きなことが仕事にできるのはとても幸せなことだと感じています。

 

私は特に、こちらに留学以外で住んでいる日本人はほんの2、3人なので、仕事で日本語を話せることがリフレッシュになっています。

 

オンラインで会えるけど、まだ対面で生徒さんの誰にも会ったことがないので、いつか世界中旅できるようになったら生徒さんに会いに行くのが夢です。

 

 

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日本語教師を目指している方や駆け出しのオンライン教師の方で私にメンターになってほしいという方、教案添削してほしいという方は「問い合わせ」よりメッセージください。

サキ
サキ

最後まで読んでいただきありがとうございました。
また遊びに来てください。

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